2011年7月16日に沖縄県南城市にある
シュガーホールで開催されます
沖縄ドイツフェスト(OD179)に向けて
さまざまな情報を
発信してまいります。
今回はクラシックコンサートのご紹介です。
沖縄ドイツフェスト特別演出
今回のコンサートは、一般のクラシックコンサートのスタイルとは違い、
沖縄ドイツフェスト特別演出となっています。
沖縄在住のドイツ人ピアニスト、クラウス・フランケが脚本、演出を手がけ、
5名の演奏家と2名の朗読者(ナレーションと朗読)が出演します。
〜ドイツ音楽と文学の旅〜
〜ドイツ音楽と文学の旅〜をテーマに、構成全体のキーワードとなる
「永遠にして女性的なるもの、われらを引き昇らしむ」という
ゲーテの言葉(
小説「ファウスト」より)を核として、ひとつのストーリーのように全体が進んでいきます。
演出面
舞台効果として、映像、歌曲の字幕、ナレーターによるナレーション、朗読者による物語の朗読、照明効果など、クラシックコンサートでは普段味わうことの出来ない演出を用意し、より深い音楽作品の理解や、ドイツ芸術に対する関心を惹く内容を作っています。
構成
今回のコンサートは一部、二部、三部から構成されています。
一部はゲーテやベートーヴェンに影響を与えた実在の女性たちと
芸術家の交流に焦点をあてます。
二部はゲーテ「ヴィルヘルムマイスターの修業時代」から
ミニヨンに焦点をあて、歌曲「ミニヨン」の演奏も合わせてミニヨン像を探ります。
三部は神話や小説に出て来る女性像としての「ウンディーネ(水の精)」に焦点をあてます。
もちろん、演奏する音楽作品はドイツ、またドイツ語圏の作曲家の作品のみとなっています。
<プログラム>
フロレイ:イチョウの葉 H. Florey:Ginko biloba
シューベルト:ズライカ(東風) Schubert:Suleika(Ostwind)
ブラームス:フェノメーン(現象)Brahms:Phänomen
メンデルスゾーン:ズライカ(西風)Mendelssohn:SuleikaWestwind
ベートーヴェン:新しい人生、恋人に寄すBeethoven:Neues Leben, An die Geliebte
ベートーヴェン:ピアノ三重奏Beethoven:Piano-trio
ヴォルフ:歌曲「ミニヨン」Wolf:Mignon Lieder
ホフマン:オペラ「ウンディーネ」より二重唱、アリアETA Hoffmann:Duett, Arie aus Undine
ライネッケ:フルートとピアノのためのソナタ「ウンディーネ(水の精)」
Reinecke:Sonate für Flöte und Klavier Undine
ウェーバー:ピアノ三重奏Weber:Klavier Trio
出演者
ドイツやオーストリアでの留学を経験した県出身の3名の演奏家を中心に、出演をします。
南国沖縄と北国ドイツとの交流がはじまって179年。
きっと当時の琉球では、これだけ多くのウチナンチュがドイツに音楽留学のため
渡独することになるとは考えもしなかったことでしょう。
東江貴子 ピアノ
備瀬篤子、糸数ひとみ、大畠ひとみ、笠間春子、杉谷昭子、ゲルハルト・ツェラー、セバスティアン・ベンダ各氏に師事。武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業、オーストリアグラーツ国立音楽大学大学院鍵盤楽器声楽伴奏科及びピアノ専攻へ入学、1993年修士課程修了。Schauspielhaus音楽劇出演、シューベルトオペラ「悪魔の別荘」演出故エバハルト・アーノンクール、ヨハネ受難曲などコレぺティトーア、声楽伴奏を活動。バイエルン放送交響楽団ホルン奏者エリック・テルヴィッリガ-氏、ベルリンコーミッシェオペラテューバ奏者 故ディートリッヒ・ウンクロート氏、バイオリン奏者レギーナフローライ女史と共演、イタリア、スイス、オーストリアで演奏、帰国。 現在沖縄を中心に若手育成の使命に燃え活動。沖縄国際大学、沖縄県立芸術大学非常勤講師。
重島清香 メゾソプラノ
沖縄県立芸術大学大学院修了。その後ドイツに渡り、明治安田クオリティオブライフ文化財団の海外音楽研修生としてミュンヘン音楽演劇大学に在籍。2009年にはラインスベルク国際室内歌劇コンクールにおいて入賞し、チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』オルガ役で出演。その他にもドイツや日本各地で多数オペラに出演。 2010年には、おきでんシュガーホール新人演奏会オーディションにてグランプリを受賞。コンサートでは、フィルハーモニー•デア•ナツィオーネン、ペータースブルクロシア室内オーケストラ、マルメ交響楽団、ミュンヘン放送管弦楽団等と共演。これまでに声楽を外間三枝子、小池哲央、ヨゼフ•ロイブルに師事。
渡久地 圭 フルート
沖縄県立開邦高等学校芸術科音楽コース、武蔵野音楽大学器楽科、ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業。ウィーンにおいてもウィーンフィルハーモニー管弦楽団首席奏者マインハルト・ニーダーマイヤー氏のもと研鑽を積む。第47回全日本学生音楽コンクール福岡大会第1位。第8回おきでんシュガーホール新人演奏会出演。2004、2005年オーストリアにて、IOIA主催オーケストラアカデミーに参加。アッターゼー音楽祭、ザルツブルク音楽祭にオーケストラメンバーとして出演。現在沖縄をはじめ、東京、ウィーン等各地で演奏活動を行っている。 フルートを山田一、中野富雄、ミヒャエル・アヒレス、マインハルト・ニーダーマイヤーの各氏に師事。
善國亜由子 ソプラノ
沖縄県立芸術大学声楽専攻卒業。2008年日仏交流150周年記念第14回琉球交響楽団定期演奏会グノー作曲「ファウスト」にシーベル役で出演し、2010年ウィーン国立音楽大学マスタークラスにて、ユリア・コンウェル女氏に声楽を学ぶ。ディプロマを取得し、同演奏会に出演する。2011年、上田益作曲「レクイエム」プロジェクト沖縄のソプラノソリストとして出演。また、東京プロムジカ主催マリエッラ・デヴィーア女氏による声楽マスタークラスを受講する。
これまでに新垣寿賀子、ウーヴェ・ハイルマン各氏に師事。
上原玲未 チェロ
9歳よりチェロを始める。第28回全九州高等学校音楽コンクールにて、金賞併してグランプリを受賞。桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。表参道カワイパウゼ、桐朋学園サロンコンサートシリーズに出演。小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクト Ⅰ・オペラプロジェクトⅪ「ヘンゼルとグレーテル」に参加。2010年、おきでんシュガーホール新人オーディション入賞、新人演奏会に出演。
これまでに別府アルゲリッチ音楽祭、霧島国際音楽祭、草津国際音楽アカデミーなどに参加し、堤 剛、T・ヴァルガの各氏のマスタークラスを受講。室内楽を、北本秀樹、毛利伯郎、山口裕之、東京カルテットの各氏に、チェロを、庭野隆之、河野文昭、倉田澄子の各氏に師事。現在、桐朋学園大学院大学1年に在籍、岩崎洸氏に師事。
比嘉雅人(ナビゲーター)、
高江洲牧子(朗読)
キンダー(子供)コンサート
12:00~12:30
子供たち向けの30分のミニコンサートです。本コンサート出演者によるショート演奏を行い、
出演者と南城市子供たちと合同で「バッハのコラール」をドイツ語で歌います。
これはフランケ氏を中心に、
佐敷小学校の児童に歌唱・ドイツ語の指導をいたします。
その練習成果を発表するのがキンダーコンサートです。
また、
木管楽器工房・美ら音工房ヨーゼフさんスタッフから、面田さんご夫妻、
そしてソプラノ善國亜由子さん、フルート渡久地とで、
バッハのマタイ受難曲からアリアを1曲演奏いたします。
面田さんご夫妻は、
ヨーゼフ製のイングリッシュホルン(大きなオーボエです。笑)を演奏してくださいます。
木管楽器工房・美ら音工房ヨーゼフさんに関しては
こちら
この「バッハのコラール」は本コンサートで東日本大震災犠牲者への追悼の意を込めて、
黙とうを捧げる音楽として演奏する予定です。(入場無料)
時間、場所、料金
クラシックコンサートの場所は、シュガーホールのコンサートホールで演奏されます。
黄色いゾーンです。
開場 13:00
コンサート 13:30~15:30
料金 前売り券 一般 2,500円、高校生以下1,500円
当日 各300円増
チケット取扱い
・リウボウ(867-1171)、文教ハーモニー那覇店(854-1313)、コザ店(933-8866)
・Book Box名護店(0980-53-0033)
日本とドイツ交流150年記念に合わせた、沖縄ドイツ交流179年記念コンサートです。
特別なコンサートとなります。
ぜひ、この機会をお見逃しなく。
沖縄ドイツフェスト実行委員 幹太